こんにちは、アドカラーズ合同会社の冨岡です。
今回は、平屋から2階建て、3階建てに増築するときのポイントについてお話しします。
お客様のライフスタイルの変化に合わせて家を大きくしていく。とても素敵なことですよね!
でも、増築にはいくつか注意点もあります。それを踏まえた上で、みなさんの理想の住まいづくりのお手伝いができればと思います。
まず、増築のメリットから話しましょう。
一番大きいのは、建て替えに比べてコストが抑えられることです。建て替えだと解体費用から新築費用まで、1500万円から3000万円くらいかかってしまいます。それに比べると、増築なら比較的安く済むんです。
それに、増築なら現在の家に住みながら工事ができることが多いんです。建て替えだと仮住まいが必要になりますからね。
一方で、デメリットもあります。例えば、増築部分と元の家屋で耐久性に差が出てしまったり、境目の部分にゆがみが生じたりすることがあります。
また、これは僕の経験からなんですが、家って10年くらい経つと少し傾くんです。
このような場合は2階建てを3階建てにした時に、増築部分がくの字になっちゃうことがあるんです。こういう時は、外壁で見た目のバランスをとって施工していくことを提案します。
平屋から2階建て・3階建てへの増築、それぞれ気をつけるポイントが違います。
ここをもう少し詳しくお話ししますね。
これが一番難しいんです。なぜかというと、平屋の1階部分に新しく柱を立てる必要があるからです。元々屋根だったところに、2階部分の重みがかかるわけですからね。
平屋は基本的に2階の重さを支える設計になっていないんです。だから、1階の壁や基礎の補強が必要になります。これは結構大がかりな工事になるんですよ。
例えば、1階の壁に筋交いを入れたり、基礎を太くしたりする必要があります。場合によっては、1階の床下に新しく基礎を打つこともあります。
どうしても柱を立てられない場合は、鉄骨で枠を作るしかないんです。これはコストもかかりますし、技術的にも難しい作業になります。鉄骨フレームを使うと、既存の1階部分への負担を軽減できるんですが、その分工事費用が跳ね上がります。
それと、平屋から2階建てにする時は、階段をどこに設置するかも大きな問題になります。階段って意外と場所を取るんですよ。既存の1階の間取りを大きく変えなければならないこともあります。
こちらは比較的やりやすいんです。なぜかというと、2階建ての家は基本的に上に重みがかかることを想定して設計されているからです。そのため、1階部分の大規模な補強工事が必要ないこともあります。
ただし、先述の通り家の傾きには注意が必要です。10年も経つと、家は少しずつ傾いていくので、その傾きを無視して3階を増築すると、新しい部分が斜めになってしまうことがあります。
これを防ぐには、増築前に家全体の傾きを調査して、必要な補正を行う必要があります。場合によっては、基礎から調整しなければならないこともあるんです。
それと、2階から3階への増築では、屋根の形状も大きな問題になります。勾配屋根を平らにしたり、逆に平らな屋根に勾配をつけたりする必要が出てくるかもしれません。これも結構な工事になりますよ。
そして、どの構造でも言えることですが、真四角な家が一番リフォームしやすいです。変形した家だと、増築の際に制約が多くなってしまいます。
例えば、L字型の家に2階を増築する場合、屋根の形状が複雑になって防水対策が難しくなったり、階段の配置に制限が出たりします。
また、凹凸の多い外壁だと、増築部分との接合が難しくなります。見た目のバランスを取るのも一苦労です。
増築を考えている方は、まず自分の家の形状をよく確認してください。真四角じゃなくても増築は可能ですが、その分コストがかかったり、デザイン的な制約が出たりする可能性が高くなります。
結局のところ、どんな増築でも一長一短があるんです。大切なのは、自分の家の状況とニーズをしっかり把握して、プロの意見を聞きながら最適な方法を選ぶことですね。
増築する際には、法律面での注意点もあります。
まず、増築面積が10平方メートルを超える場合は、建築確認申請が必要になります。これは結構面倒な手続きなんです。専門的な内容が多いので、一般的にはリフォーム会社や建築士に依頼することになります。
それから、既存不適合建築物という言葉を覚えておいてください。これは、法改正によって現行の建築基準法に適合しなくなってしまった建物のことです。
こういう建物は、増改築が制限されるケースがあるんです。
増築を考える時、一番大切なのは、家族構成や生活スタイルに合わせることです。
例えば、子供が小さい時は2階建てで十分だったけど、子供が大きくなって個室が必要になったから3階建てにする、なんてケースがよくあります。
でも、ここで考えてほしいのが、10年後、20年後の自分たちの生活です。
子供が独立して一人暮らしを始めたら、また部屋が余ってしまうかもしれません。
だから、お金をかけるポイントはしっかり精査する必要があるんです。
実際にあった例を紹介しますね。
2世帯住宅で、お風呂が2つあったんです。そこで「1つのお風呂を潰して部屋にしたい」というご相談がありました。
ただこの家には娘さんが3人いて、10年後にはお一人あたりのお風呂時間が長くなる可能性が高いので、そこで僕は2つのお風呂を残すことをおすすめしました。
増築は、その時々のニーズに合わせて住環境を変えられる素晴らしい方法です。
でも、それと同時に、将来のことも考えながら計画を立てる必要があります。
今欲しい家と、将来必要な間取りは変わってくるんです。だから、10年後、20年後の自分たちの生活をイメージしながら、増築を考えていくことが大切です。
アドカラーズでは、お客様の現在のニーズはもちろん、将来の生活まで考えた提案をさせていただいています。
「こんな風に家を大きくしたいんだけど、どうかな?」なんて相談があれば、ぜひ聞かせてください。きっと、あなたの理想の住まいを一緒に作り上げることができると思います。
増築で、毎日の生活がもっと快適に、もっと楽しくなりますように!
アドカラーズ合同会社
代表 冨岡
まりペトが書きました。
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