こんにちは、アドカラーズ合同会社の冨岡です。
今回は、多くの方が不安に感じている「シロアリ対策」について、詳しくお話ししたいと思います。
実は木造住宅にとって、最も厄介な問題の一つがシロアリなんです。
見つかった時には、すでに大きな被害になっていることも多く、修理費用も数十万円単位になることも・・・
でも、適切な予防策を講じれば、こうした被害は防げることがあります。
シロアリ被害の厄介なところは、発見が非常に難しいこと。
表面からはまったく分からないのに、中ではどんどん木材が食べられていく・・
実際の現場でよく目にするのが「和室の畳の下が空洞になっていた」「浴室リフォーム時に、柱が中までスカスカになっていた」「床下点検口を開けたら、土台がボロボロに・・・」こんなケースです。
しかも、一度侵入を許してしまうと、あっという間に被害が広がります。
「ここは大丈夫」と思っていた場所から、突然被害が見つかることも珍しくありません。
そうなる前に、予防対策をしっかりとることが大切なんです。
シロアリ対策には、大きく分けて2つの方法があります。 それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
【防蟻処理】
これは、家の床下に潜って土壌や木材に薬剤を直接散布する方法です。
いわば「シロアリを寄せ付けない」予防的な処理ですね。
防蟻処理の特徴は、施工後すぐに効果が表れることです。床下全体に薬剤を散布するため、家全体を守ることができます。通常5年の保証がつくので、その期間は安心して過ごせます。また、最近は様々な薬剤が開発されているので、お客様のご要望に応じて選択することができます。
ただし、この方法は床下に入れるスペースが必要です。また、効果を維持するためには定期的な再処理が欠かせません。薬剤を使用するため、施工後の換気にも十分な注意が必要です。
【ベイト工法】
家の周囲に毒餌を仕掛けて、シロアリの巣ごと根絶させる方法です。
こちらは「すでにいるシロアリを退治する」という、より積極的な対策です。
ベイト工法の魅力は、シロアリの巣そのものを退治できることです。薬剤をシロアリそのものに運ばせる仕組みのため、環境への負荷も比較的小さくて済みます。
床下に入る必要がないので、施工もしやすいのが特徴です。こちらも5年間の保証がついているので、長期的な安心感があります。
一方で、効果が目に見えて現れるまでには少し時間がかかります。また、家の周辺環境によって効果に差が出ることがあります。定期的な餌の交換も必要になるので、継続的なメンテナンスは欠かせません。
ここで、実際の現場で経験した印象的な事例をお話ししたいと思います。
あるお客様から「ベランダの床がベコベコする」と相談をいただき、調査に入った時のことです。
確かに床に膨らみがあり、床下が腐食していることがわかったのです。
それだけではなく、そこには羽アリの痕跡がありました。 実はシロアリは、水が染み込んだ木材に特に寄ってくる性質があるんです。今回の事例では、ベランダの雨漏りが始まったことで、その場所だけシロアリの被害が出てしまったというわけです。
「雨漏り対策」と「シロアリ対策」は切り離せません。
まず雨漏りを止め、腐った木材があれば交換し、そして防蟻処理を行う。
この順序で対策することが、シロアリ被害を防ぐ上で非常に重要なんです。
では、具体的にどのような予防対策を取ればいいのでしょうか。
【日常的なチェックが重要】
まずは定期的な点検が大切です。 特に梅雨時期の後は要注意。
床下点検口から様子を確認したり、木部の状態をチェックしたりすることをおすすめします。
以下のような兆候があれば、要注意です。
・木材が黒ずんでいる
・木材が柔らかくなっている
・床がたわむ感じがする
・壁や柱に筋状の土が付着している
これらの症状が見られたら、すぐに専門家に相談することをおすすめします。
【雨漏りのチェック】
シロアリは水のない環境では生きることができません。水漏れや雨漏り箇所は、シロアリへ常に水を与える場所となってしまいます。屋根や外壁に水漏れ、雨漏り箇所がないか定期的にチェックするようにしましょう。
【換気口の前に物がないかチェック】
「換気口の前に物を置いてはいけない」
当たり前のように思えるこのルール、実は多くの方が意外と守れていないんです。
換気口の前に物を置いてしまうと、床下の空気の流れが著しく悪くなって湿気がたまる原因となります。
よくあるのが、植木鉢や自転車を置いてしまうパターンですね。
換気口周りをすっきりさせることで床下に空気の動きを作ることができるため、床下の湿度も下げることができます。
【木材や残材を置かない】
家の周辺環境も、シロアリ被害のリスクに大きく関わってきます。
例えば、雑木林が近くにある家では、シロアリの侵入リスクが高くなります。
また木材はシロアリの大好物です。庭や外壁周り、車庫などにある木材や残材はできるだけ撤去しておきましょう。
こうした環境要因がある場合は、より積極的な予防対策が必要です。
定期的な防蟻処理はもちろん、家の周囲の整備もしっかり行う必要があります。
シロアリ対策にかかる費用は、決して安くはありません。
しかし被害が出てからの修理費用と比べると、予防にかける費用の方がはるかに経済的と言えるでしょう。
シロアリ対策で最も大切なのは、「予防に勝る対策なし」ということ。
一度被害が出てしまうと、取り返しのつかない事態になりかねません。
特に築年数が経った木造住宅にお住まいの方は、定期的な点検と予防を強くおすすめします。
「うちの家、シロアリの問題は起きてないかな・・・?」と少しでも不安を感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。
アドカラーズでは、お客様の大切な住まいを守るため、最適な予防プランをご提案させていただきます。
アドカラーズ株式会社 代表
冨岡
まりペトが書きました。
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