こんにちは、アドカラーズ株式会社の冨岡です。
車を所有している方なら、誰もが考えるのが「大切な車を守りたい」という思い。
その思いを実現するのがカーポートという選択肢です。
今回は、カーポートの壁の種類や設置方法について解説します。
カーポートは、柱と屋根で作られている簡易的な車庫です。
今では様々な種類のカーポートが市場に出回っていますが、もともとは木で作られているものも珍しくありませんでした。
基本的な構造は、足(柱)を立てて屋根を付け、家に取り付けるというシンプルなものです。
壁(サイドパネル)を後付けすることも可能で、お客様のニーズに合わせてカスタマイズができます。
最近では車の保護だけでなく、家の外観の一部として考える方も増えてきました。
カーポートの屋根材は、大きく分けて3種類あります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
【波板タイプ】
波板は、最も一般的で手頃な価格帯の屋根材です。
名前の通り波のような形状をしており、ホームセンターでも簡単に購入できます。
最大の魅力はなんといってもコストの安さ。
DIYでの設置も可能なため、工事費用も抑えられます。
また破損した場合でも、部分的な交換が比較的容易です。
ただし耐久性には大きな課題があります。
特に台風の際は要注意で、強風で飛ばされたり破損したりすることも。
また経年劣化で黄ばみやすく、見た目も損なわれやすい傾向にあります。
【ポリカーボネートプレート】
現在の主流となっているのが、このポリカーボネートプレートです。
平らな板状の形状で、見た目もスッキリとしています。
耐久性が高く、衝撃にも強いのが特徴です。
カラーバリエーションも豊富で、家の外観に合わせやすいです。
透明タイプから完全な遮光タイプまで、用途に応じて選べます。
ただし、これは専門業者による施工が必須で、DIYは難しく施工費用も波板より高くなります。
でも長期的に見ると、耐久性の高さがコストに見合う価値を生み出します。
【デザインパネル】
最高級グレードと言えるのが、このデザインパネル。
デザイン性を重視した、意匠性の高い屋根材です。
モダンな外観や高級感のある仕上がりが特徴で、家全体の雰囲気を格上げしてくれます。
耐久性も非常に高く、メンテナンス性にも優れています。
ただし、実は当社でもこれを選ばれるお客様は多くありません。
というのもカーポートに求められるのは、多くの場合「実用性」だからです。
費用も他のタイプと比べてかなり高額になるため、費用対効果を考えると、一般的な住宅には少しオーバースペックかもしれません。
カーポートの価格は、実にさまざまです。
最もシンプルな1台用で20万円程度から、おしゃれなデザインタイプだと100万円を超えることも。
ここで覚えておいていただきたいのが、価格の違いは見た目だけでなく、耐久性にも大きく関わってくるということ。
安価なものは台風や積雪に弱く、数年で交換が必要になることも。
逆に、しっかりとした商品なら10年以上問題なく使えます。
カーポートに壁を付けるかどうか、これも重要な選択ポイントです。
壁を付けるかどうかは、実は好みの問題だけではありません。
確かに横からの風雨を防ぐことができ、見た目もスッキリします。
特に、横風が強い地域では、車が濡れるのを防ぐ効果が期待できます。
しかし、ここで大きな注意点があります。
それは「風の影響」です。
両脚タイプのカーポートなら比較的問題ないのですが、片足タイプの場合、壁を付けることで風の影響を大きく受けることになります。
揺れが気になるケースも少なくないんです。
「カーポートを付けると固定資産税が上がる?」
これは、よくご相談いただく内容です。
結論から言うと、シンプルなカーポートであれば通常は固定資産税の対象にはなりません。
ただし、いくつか条件があります。
例えば、基礎を地面に打ち付けるのではなく、ブロックを置いて、その上に設置する形にすること。
またシャッター付きの倉庫のような形にしてしまうと、「部屋」として扱われて課税対象になってしまう可能性があります。
面白い例を一つご紹介しましょう。
知人が倉庫を建てたところ、違法建築物として指摘されたことがありました。 でももし最初に屋根だけを作っていれば、「途中の建築物」として認められたかもしれないんです。
こういった微妙な判断が必要になることも、カーポート設置の難しいところですね。
カーポートの施工で特に注意が必要なのが、以下の点です。
【家との接続部分】
家との接続部分は、最も慎重な施工が求められる場所です。
なぜならこの部分は雨漏りが最も発生しやすい箇所だからです。
一度雨漏りが始まってしまうと、カーポートだけでなく家本体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため防水処理は特に入念に行う必要があります。
具体的にはシーリング材の選定や、水切りの取り付け方など、細かな部分まで気を配ることが大切です。
【地盤の状態】
カーポートは、一見すると軽い構造物に見えます。
しかし実際には相当の重量があり、特に積雪時には想像以上の荷重がかかります。
地盤が弱い場合は時間の経過とともにカーポートが傾き、最悪の場合は倒壊のリスクもあります。
そのため事前の地盤調査は必須です。
場合によっては地盤補強工事が必要になることもありますが、これは安全性を確保するための重要な投資だと考えています。
【周辺への配慮】
カーポートの設置は、意外と近隣への影響が大きいものです。
特に隣地との境界付近に設置する場合は十分な配慮が必要です。
例えば屋根からの雨水の落ち方。
これが隣地に流れ込まないよう、適切な勾配と排水計画が必要です。
またカーポートによって作られる日陰が、隣家の日当たりに影響を与えることも。
こういった点も事前に検討し、必要に応じて隣家との調整を行うことをおすすめしています。
では実際にカーポートを選ぶ際は、何を重視すべきでしょうか。
まず第一に、耐久性です。
お住まいの地域の気候条件に合わせて、適切な強度の製品を選びましょう。
特に雪国では耐積雪強度が重要になります。
次にメンテナンス性です。
定期的な清掃や補修が必要になりますので、それが容易な構造のものを選ぶことをおすすめします。
カーポート選びは一見シンプルに思いがちですが、大切な車を守るためにも拙速な判断は避けたいところ。
素材の選択、設置場所の検討、そして将来的なメンテナンスまで考慮すべき点は意外と多いものです。
また一度設置してしまうと、簡単には変更できません。
だからこそ信頼できる業者選びが重要になってきます。
プロの目から見て最適な提案をさせていただきますので、ご検討の際はぜひご相談ください。
アドカラーズ株式会社では、お客様のライフスタイルやご予算に合わせて、最適なカーポートプランをご提案させていただきます。
アドカラーズ株式会社
代表 冨岡
まりペトが書きました。
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