こんにちは、アドカラーズ合同会社の冨岡です。
今回は、多くの方が悩んでいる「室内の湿気」について、具体的な対策をお話ししたいと思います。
雨の時期になると、毎日のように耳にするのが「部屋の中がジメジメする」という声。
洗濯物は部屋干しせざるを得ず、生乾きの嫌な臭いが気になる・・・でも、それだけではありません。
実は湿気の問題は、見た目や臭いの問題だけではないんです。
壁や天井にカビが生えたり、結露によって建材が傷んだり、衣類にカビが生えたり。
さらには、ダニの繁殖を促進したり、家具を傷めたりと、様々な悪影響を及ぼします。
特に木造住宅の場合は、湿気による建材の劣化が深刻な問題となることも。 シロアリの発生にもつながりかねません。
「除湿機を置けば解決?」 そう考える方も多いと思います。
確かに除湿機は効果的な対策の一つです。
でも電気代がかかる上、常に稼働させておく必要があります。
部屋の広さや間取りによっては、複数台必要になることも・・・
換気扇や窓を開けての換気も大切ですが、これには限界があります。
雨の日は外の湿気が入ってきてしまいますし、花粉や PM2.5 が気になる季節は、窓を開けにくいですよね。
そこでおすすめなのが、壁材による湿気対策です。
中でも特に注目なのが「調湿タイル」と「漆喰塗料」。
これらは24時間365日、電気代もかからず自動的に湿度を調整してくれる優れものなんです。
調湿タイルは、天然の粘土鉱物などの微細な穴を持つ材料を焼成して作られた室内用タイルです。
一般的には「エコカラット」という商品名で知られていますね。
大きな特徴は、その調湿性能。
壁一面に無数にある小さな穴が、まるでスポンジのように湿気を吸収してくれます。 しかも、室内が乾燥してくると、今度は蓄えた水分を放出する。 この働きのおかげで、一年を通して快適な湿度環境を作り出してくれるんです。
形状やデザインも実にさまざま。 レンガ調やモダンなデザイン、凹凸の強いものから平滑なものまで、インテリアに合わせて選べます。 色も白や黒はもちろん、グレー、ベージュ、ブラウンなど、豊富なカラーバリエーションがあります。
「どこに、どのくらいの量を使えばいいの?」
これが、お客様からよく受ける質問です。
実は調湿タイルは、1平米あたり材料費だけでも2万円ほどする高価な建材なんです。
そこに施工費も加わりますから、全面に貼るのは現実的ではありません。
メーカーは部屋の調湿効果を発揮する面積の目安として、床面積の1/4以上の壁面積への施工を推奨していますが、部分的に使うだけでも十分な効果が期待できます。
【リビングの場合】
リビングでは、テレビボード周りの壁面がおすすめです。
テレビボードの背面一面に施工するだけでも、かなりの効果が期待できます。
また、インテリアのアクセントとしても映えますよ。
施工面積の目安は4~6平米程度。これくらいあれば、リビングの湿度調整に十分な効果を発揮します。
【水回りの場合】
洗面所やキッチンなど、水を使う場所の近くも効果的です。
特に洗面所は湿気が溜まりやすい場所。 洗面台の背面や側面に施工すると、湿気を効率的に吸収してくれます。
施工面積は2~3平米程度で十分です。小さな面積でも、水回りの湿気対策には効果的なんです。
【玄関回り】
玄関は意外と見落としがちですが、実はおすすめの場所なんです。
調湿タイルには消臭効果もあるので、靴の臭いや湿気を同時に解決できます。
玄関の壁一面に貼るのがベスト。 そこにダウンライトを組み合わせると、見た目もスタイリッシュになりますよ。
「調湿タイルは予算的に難しい…」という方には、漆喰塗料がおすすめです。
漆喰は日本の伝統的な建材。 和室の壁や屋根の瓦によく使われてきた素材です。 調湿タイルと同じように湿度を調整する機能があり、価格も比較的安価に抑えることができます。
【漆喰塗料の特徴】
・自然素材で安全性が高い
・施工費用は調湿タイルの半分以下
・広い面積に施工できる
・ウイルスや細菌への効果も期待できる
・メンテナンスが比較的簡単
ただし、デザイン性では調湿タイルに一歩譲ります。
また、強い衝撃に弱いという特徴もあります。
せっかく施工しても、メンテナンスを怠ると効果が落ちてしまいます。
【調湿タイルの場合】
・定期的に掃除機をかける
・年に1~2回は専用クリーナーでの清掃がおすすめ
・強くこすると表面が傷つくので注意
・汚れがひどい場合は専門業者に相談を
【漆喰の場合】
・柔らかい布で軽く拭く程度でOK
・汚れた場合は、ぬるま湯で湿らせた布で優しく拭き取る
・傷がついた場合は、部分的な補修ができる
湿気対策は、快適な住まいづくりの重要なポイントです。
でも、やみくもに高価な材料を使えば良いというわけではありません。
まずは生活スタイルや予算と相談しながら、最適な方法を選んでいきましょう。
また、新築やリフォームの際に検討するのがベストです。
後付けも可能ですが、計画的に取り入れた方が、見た目も機能も満足度の高い仕上がりになります。
「うちの湿気対策、どうすればいいかな?」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。
アドカラーズなら、お客様の状況に合わせた最適な提案をさせていただきます。
アドカラーズ株式会社
代表 冨岡
まりペトが書きました。
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