落ち着ける空間であるはずの住宅ですが、異臭がしたり何かが屋根裏や床下を走る音がしたりすることはありませんか?
住み慣れた自宅に異変を感じる場合は、ネズミやイタチといった害獣が住み着いているかもしれません。害獣を放置しおくと、騒音や悪臭に悩まされるだけでなく、住んでいる方の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、住宅に住み着きやすい害獣の種類とそれによって引き起こされる被害について解説します。
「害獣(がいじゅう)」とは、人間の生活に害をもたらす動物を指します。日本ではさまざまな害獣が確認されており、被害は害獣の種類によって異なります。
害獣による代表的な被害は、家屋にダメージを与えられたり、畑を荒らされたりすることです。また、家畜が被害を受けたり、私たち人間が健康被害を受けたりすることもめずらしくありません。
屋根裏に潜んでいることが多いイタチは、その可愛らしい外見とは裏腹に凶暴な害獣として知られています。15~40cm程度と小柄な体格ながら、自分よりも大きなウサギやニワトリも捕食するので、ニワトリを飼っている農家は注意が必要です。またイタチは泳ぎが得意なので、海岸部や河川沿いの家屋が被害を受けやすいという特徴があります。
イタチによる被害の中でとくに困るのは、発達した肛門腺から噴出する分泌液です。この分泌液は外的から身を守るために噴出するもので、非常に強い臭いを放ちます。
鼻に白い筋があるハクビシンは、レッサーパンダに似た可愛らしい外見をしています。しかし、ハクビシンは畑や果樹園を荒らしたり、家屋に被害をもたらしたりする危険な害獣です。また、ハクビシンの体についているマダニから「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という感染症にかかるリスクもあります。
そんなハクビシンには、糞をする場所を決めるとずっとそこに排泄し続ける「ため糞」という厄介な習性があります。ハクビシンは警戒心が強く、屋根裏に住み着くことが多いので、屋根裏に排泄され続けてしまうことで天井が腐食して抜けてしまったり、悪臭やダニの繁殖といった二次被害が発生したりするので注意が必要です。
害獣の代表格ともいえるネズミは、家屋や店舗の屋根裏に住み着きます。ネズミは非常にすばしっこく、行動パターンが幅広い上に警戒心が強いので、捕獲するのは容易ではありません。
ネズミによる主な被害は、家の柱を齧(かじ)って家屋を傷つけたり、夜間に屋根裏を走り回ることで騒音を出したりすることが挙げられます。また、ネズミが病原菌の媒介となって感染症を引き起こす可能性もあるので、早急に対処しなければなりません。
アニメ作品『あらいぐまラスカル』の影響や、その可愛らしい外見からペットとして人気を博したこともあるアライグマ。しかし、最近では農作物を荒らしたり、家屋や納屋に侵入して食べ物を漁ったりすることから、害獣として駆除されることが増えています。
アライグマにはハクビシンと同じく、ため糞の習性があります。アライグマの糞は臭いが強いことで知られており、アライグマが屋根裏に住み着いてしまうと家の中に悪臭が充満することも。さらに病原菌や感染症の媒介となる可能性もあり、健康被害も懸念されます。
臆病な性格をしているタヌキは、数ある害獣の中でも人間に対する攻撃性は高くありません。しかし、近年では住処にしていた森の食糧不足が原因で、街におりてきて畑の農作物を荒らすタヌキが増えています。また、ため糞の習性があるタヌキが屋根裏に住み着いてしまうと、悪臭や衛生面での被害を引き起こします。
かつては益獣として扱われ、家に住み着くと縁起が良いとされてきたコウモリ。しかし、コウモリが屋根裏に住み着いてしまうと、糞による悪臭やダニおよびノミによる健康被害を引き起こすため、現在は害獣の一種として認識されています。
日本に生息するコウモリの中で最も個体数が多く、唯一家屋を住処にしているのは「アブラコウモリ(別名:イエコウモリ)」です。アブラコウモリは体長5cm前後で、屋根裏や軒下、ベランダ、換気扇などに住み着きます。目視では1匹しか確認できなくても、実際には多数の個体が生息している場合もあるので、早急に対処する必要があります。
イタチやハクビシンをはじめとする害獣は、私たち人間の生活にあらゆる害をもたらします。そこでここからは、害獣が引き起こす代表的な被害を5つご紹介します
屋根裏に住み着く害獣のほとんどが夜行性であり、人間が就寝する時間帯に活動し始めます。どれだけ体の小さな害獣でも、その足音や鳴き声はけっして小さくありません。また、屋根裏で子どもが産まれた場合は、足音や鳴き声がどんどん大きくなります。
こうした害獣の騒音がストレスとなり、睡眠不足や不眠症、集中力の低下などを訴える人も多くいます。
屋根裏に住み着いた害獣は、屋根裏で排泄するため悪臭が漂うようになります。とくにハクビシンやアライグマ、タヌキなどはため糞の習性があり、常に1ヶ所で排泄するので強い悪臭を放つようになります。
また、イタチが噴出する分泌液は非常に強い臭いを放つので要注意です。その悪臭は正気を保てないほど強烈だと言われており、一度ついた分泌液の臭いを取るのは容易ではありません。
屋根裏に住み着いた害獣は、家屋の柱を齧ったり、壁で爪を研いだりするため家屋は大きなダメージを受けます。また、断熱材や配線ケーブルを噛んで傷つける害獣も多くいます。その結果、最悪の場合は火災に発展する恐れがあるので要注意です。
その他、ため糞によって屋根裏が腐食したり、天井が抜けたりすることもあります。ここまでいくと修繕費や糞尿清掃といった費用の負担が大きくなるので、できるだけ早めに対処する必要があります。
警戒心が強い害獣の中には、凶暴な性格の動物も少なくありません。とくにイタチやアライグマは可愛らしい外見とは裏腹に、攻撃的な性格をしています。そのためむやみに近付こうとすると、危害を加えられることがあるので注意してください。
ネズミをはじめとする害獣の体には、ダミやノミ、シラミといったさまざまな病原菌を宿す生物が寄生しています。それらの細菌は屋根裏や軒下で増殖し、人間やペットの衛生面に多大な被害を与えます。
例えば、喘息や疥癬(かいせん)、ネズミによる鼠咬症、ハクビシンによるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)など、害獣による健康被害を挙げればキリがありません。
害獣は、その特徴と被害の大きさから、私たちの生活に深刻な問題を引き起こす存在です。繁殖力の高さや適応力の強さ、幅広い食性など、害獣は私たちの生活圏に頻繁に現れることがあります。害獣による被害を最小限に抑えるためには、早期の対策や予防が重要です。今回の記事が、害獣とその被害についての理解を深める一助となれば幸いです。
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